コラム |不動産トラブルを弁護士に相談【川崎合同法律事務所】

借地上の老朽建物の建替えが認められた事例(借地借家法第17条第2項・増改築許可申立事件)

1. 事案の概要とご依頼の背景 1-1. 長期間継続する借地契約と建物の老朽化 本件は、関東圏の住宅地にある土地に関する借地契約を巡り、借地人である申立人(ご依頼者様)が、建替えを計画したところ、地主との協議が難航したため、裁判所に「増改築許可申立て」を行った事例です。 この借地契約は、50年以上にわたり継続する非常に古いものであり、当初は口頭で成立し、その後に書面化されました。当初建築...

大家さんから家賃を高くするという連絡が来た 応じなきゃいけないの?~賃料増額請求について~

弁護士中瀬奈都子  不動産価格の相場が年々上昇している状況の中、大家さんから家賃増額の連絡が来て困っている方も多いのではないでしょうか? どういった時に賃料増額が認められるのか、その手続きなどについて、解説していきます!   ◆法律上の根拠 賃料の増減額については、借地借家法32条1項に定めがあります。 第32条 建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の...

「返還された敷金が低いのですが、どうしてですか?」 敷金の性格や、敷金によって担保される債権の範囲について

敷金とは? 敷金は、賃貸借契約において、賃借人(入居者)が賃貸人(大家さん)に交付する金銭で、契約上賃借人の債務を担保する役割を果たすものです。 賃借関係が終了し、賃借人が退去する際に、賃借人に未払い賃料があったり、建物の原状回復のために費用が必要になった場合には、賃貸人は、敷金の中から、それらに相当する費用を差し引いて、残金のみを賃借人に返金すればよいということになり...

家賃滞納者への対応と強制退去の手続き

はじめに 家賃滞納者への対応は、賃貸物件のオーナーや管理会社にとって重要な課題です。家賃を支払わない賃借人に対して、適切な対応を行うことが求められます。本記事では、家賃滞納者への対応の流れや強制退去の手続きについて解説します。 賃貸物件の運営において、家賃滞納は避けられない問題の一つです。家賃滞納が発生すると、オーナーや管理会社は収入が減少し、物件の維持管理に支障をきたすことがあります。そ...

賃貸物件で家族が自死した場合、遺族はどうしたら良いの?

はじめに 私は、弁護士登録当初から、自死遺族支援弁護団に所属し、自死に関わる多くのご相談を頂いています。不動産に関わるご相談では、特に賃貸物件で親族が自死された事案についてのご相談をお受けすることが多いです。 告知について ご相談の中で多い相談は、まず、借主(故人)が借りていた部屋の中で自死された場合、大家さんに伝えなければならないか、というご相談です。借主の遺族に告知義務があるかについては...

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